抄録
大地震により、橋梁とその取付道路の間に大きな段差がしばしば生じ、地震後に緊急車両がそこを通過できないような事態も生じうる。そのような問題に対処するため、CRE (Confined-Reinforced Earth)工法と呼ばれる、拘束補強土を下部路盤に導入する方法が提案されている。本研究では室内実規模模型実験において、ジオグリッドへのプレストレスの導入により補強体の剛性がどのように変化するかを調べるため、ジオグリッドを0%, 0.016%, 0.05%, 0.1%だけ延伸させた状態で補強体に強制的に段差を生じさせたところ、沈下特性に大きな違いが見られた。