ジオシンセティックス論文集
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論文
リサイクルプラスチック製の独立受圧板を用いた地山補強土工の凍結融解挙動
石垣 幸整三上 登川口 貴之中村 大川内谷 勇真川尻 峻三山下 聡
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2016 年 31 巻 p. 127-

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抄録

地山補強土工はプレストレスを与えない補強材を斜面内に配置し,地山との相互作用によって切土斜面や自然斜面の補強を図る代表的な工法であり,一般にのり面工と併用される.のり面工には連続的な吹付のり枠が採用されることが多いが,環境負荷の低減や施工性の向上を目的として,リサイクルプラスチックを用いた独立型の受圧板も開発されている.この受圧板はコンクリートやモルタルに比べて剛性が低く,独立しているために受圧面積も小さいことから,寒冷地では連続的な吹付のり枠に比べて凍上による被害を軽減できる可能性がある.そこで本研究では,凍上性の高い平坦な地盤に対して,プラスチック製の独立受圧板を用いた地山補強土工を施工し,受圧板に作用する凍上力や凍上に伴う補強材や受圧板の変位を詳細に観察した.

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