2022 年 37 巻 p. 19-24
既存の戸建住宅を対象とした液状化対策工法は比較的コストが高く,低コストな工法は未だ開発されていない.このことから,液状化層が厚い地盤上の戸建住宅を対象とした安価で且つ安全性の高い液状化対策工法の開発が求められている.そこで本研究では,端部を地盤に拘束した剛性の小さいジオテキスタイルを敷設する工法の開発を目的としている.本実験では,主に端部拘束したジオテキスタイルによるハンモック効果に着目し,適切に拘束する地盤の種類および端部の拘束方法に関して引抜き実験を行った.また,1G 場振動台模型実験を行い,ジオテキスタイル端部拘束による液状化時めり込み沈下量の抑制効果を検証した.