抄録
脱炭素化社会に向けて,国内外において様々な取組みがされている.土木技術者もカーボンニュートラルの実現に向けて,温室効果ガス排出量をできるだけ削減できる材料の選定や流通に積極的に目を向けるべきである.本研究では,落石防護補強土壁について壁面材を鋼製枠から高密度ポリエチレン素材を用いたジオセルに仕様変更した場合の,環境負荷低減効果と衝撃吸収能力について検証を行った.検証の結果,壁面材鋼製枠から単粒度砕石充填ジオセルに変更することによりCO2排出量を低減でき,衝撃吸収能力においても性能を維持できることが確認できた