直接せん断試験装置を用いて、直応力を0.036~0.6kgf/cm2と変化させ「粒状土-ジオメンブレン」の層間摩擦特性を試験した。試験装置のせん断面積は約30cm2と1000cm2の2種類である。次に、直応力が0.036kgf/cm2の下で、ジオメンブレンの埋め込み長を変化させて引抜き試験も実施した。なお、用いた試料は乾燥密度が1.79gf/cm3の鬼怒川砂と厚さ1mmのHDPEジオメンブレンである。結論として、せん断面積の大きい試料は低めの摩擦係数を与えること、引抜き力は小面積の試験装置から決められた摩擦係数を用いると過大評価するが、大面積の装置から決められた摩擦係数を用いると正当に評価できることが明かとなった。