抄録
プレローディド・プレストレスト(PL・PS)補強土工法は、プレロードとプレストレスによって補強盛土の剛性を飛躍的に高め、より大きな荷重を受ける構造物(橋台、橋脚、重要構造物の基礎など)にも応用できるようにする。この工法による実施工の鉄道橋橋脚が、約3年半の供用期間を終えた。橋梁の解体に伴って橋脚に鉛直方向の繰返し載荷、クリープ載荷を含む様々な荷重を加える試験を行い、変形挙動を計測した。本論文では、その載荷試験の結果と、建設から供用終了まで約4年半にわたって連続的に計測された橋脚の挙動から、PL・PS補強土橋脚の変形特性について考察する。