抄録
圧力管曲部に作用するスラスト力に対して,一般的にコンクリートブロックが打設される.著者らは,耐震性を考慮し,ジオグリッドを用いた軽量なスラスト防護工法を考案した.また,その有効性を模型実験より確認した.本研究では,8.4m×5.4m×4mの大型土槽内で,口径300mmの90度曲管を含む,試験管路を作製し,実規模埋設実験を実施した.実験結果から当工法では,スラスト力に対する水平抵抗力の増加が見られた.また,ジオグリッドの剛性および長さを変えた実験から,それらの要素が増加抵抗力に影響を及ぼすことが確認された.