日本航空宇宙学会誌
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空港面の交通流分析と今後の展望(<特集>将来航空交通システムの実現に向けた研究開発 第6回)
山田 泉青山 久枝森 亮太住谷 美登里ブラウン マーク
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2012 年 60 巻 10 号 p. 377-382

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抄録
混雑空港における空港面地上走行の効率性と定時性の向上は,航空機運航の計画1生を向上するために重要な要素のひとつである.このような問題意識から,欧米では,空港CDM (Collaborative Decision Making:協調的意思決定)のコンセプトに基づいて,管制機関とエアライン等との情報共有を密にし,空港面の交通状況予測を元に地上走行の時間管理を行う空港面運用方式の導入が始まっている.国土交通省航空局の長期ビジョンCARATS (Collaborative Actions for Renovation of Air Traffic Systems)では,欧米の空港CDMを参考として,効率的な空港面運用のための施策を検討している.本稿では,空港CDMの概要を述べ, CARATSにおける空港面運用の効率化施策の検討に資するため電子航法研究所で行っている空港面交通流分析の事例を紹介する.
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© 2012 一般社団法人 日本航空宇宙学会
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