1999 年 47 巻 p. 52-62
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本論の目的は,『ゴルギアス』篇を手がかりとして,ソクラテス(以下,S.と略記)によって為された「吟味による探求」の哲学的な意義を考察することにある.特にこの対話篇においては,S.の倫理的表明が果たして真理を示しうるかということが議論の一つの焦点となっている.その点の検討を含めて,S.の「吟味による探求」に対する私なりの解釈を提示したい.
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