脳神経外科ジャーナル
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開頭術におけるthreadwire sawの有用性 : テクニカルノート
後藤 正樹半田 明津野 和幸西浦 司石光 宏西田 あゆみ
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2001 年 10 巻 6 号 p. 424-426

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抄録
開頭術後の骨弁陥没を防ぐため, 近年その固定には主としてチタンを素材としたプレートが汎用されているが, その高価格が欠点である.threadwire saw(T-saw)は本来脊椎手術の器具として開発されたものであるが, われわれは本器具を開頭術へ応用してみた.使用法はGigli sawと同様であるが, Gigli sawに比して非常に細く, 表面も滑らかであるため, 軟部組織の損傷や切り幅のロスが少ない.骨縁は斜めに切断されるため, 必要に応じて外板を温存したまま内板・板間層を削除できるので, 手術に必要な骨削除を行えると同時に閉頭時の骨弁の安定性も良好である.T-sawは開頭術に際しても有用な器具となり得, 試みるべき1方法と考える.
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© 2001 日本脳神経外科コングレス

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