脳神経外科ジャーナル
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テント上未破裂脳動脈瘤クリッピング術に合併したテント下出血の2例
渡邊 陽祐沖 修一隅田 昌之磯部 尚幸加納 由香利並河 慎也
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2003 年 12 巻 11 号 p. 742-746

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抄録

手術部位とは異なる部位の術後出血は稀な術後合併症であるが,テント上手術後の小脳出血もその一つである.今回われわれは類似した臨床経過およびCT所見を呈し,テント上手術後に生じた小脳出血の2例を報告する.症例は57歳および61歳の右中大脳動脈未破裂脳動脈瘤の症例である. pterional approach にてクリツピング術を施行し,術中著変を認めないものの,術後施行したCTにて小脳上面のfoliaに沿った両側の硬膜下出血と実質内出血を認めた.原因として脳脊髄液の減少により,小脳の沈下・退縮を生じ,小脳上面の架橋静脈が伸展されることに起因する,静脈性の高血圧に伴う出血性梗塞と考えた.

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© 2003 日本脳神経外科コングレス
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