脳神経外科ジャーナル
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脳神経外科臨床における疼痛の的確な診断
平 孝臣堀 智勝
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ジャーナル オープンアクセス

2003 年 12 巻 2 号 p. 89-98

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抄録
現在では脳神経外科治療の対象となる痛みの多くは,慢性の神経因性疼痛である.神経因性疼痛は神経系の損傷に伴って起き,慢性の神経疾患として捉える必要がある.脳神経外科臨床での痛みの診断は,神経因性疼痛に関する機序や治療手段に関する十分な知識を備えながら,手術治療の適応決定ということを念頭において,詳細な問診と神経学的診察のうえに成り立つものである.脳神経外科医にのみ緩和可能な痛みがあることを十分認識し,日常臨床において,疼痛の的確な診断のための努力を怠らないことが肝要と考えられる.
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© 2003 日本脳神経外科コングレス

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