CT, MRIで観察される頸椎症の所見は,脊柱整列の異常,osteophyte,椎間腔狭小化,椎間板突出,椎間関節肥厚,黄色靭帯 infolding・肥厚,神経根の圧迫,脊髄の変形である.頸椎症に関連する所見として,developmental narrow canal,OPLL,頸椎動態変化,硬膜外静脈のうっ滞・拡張,髄内変性変化がある.診断のピットフォールは,非症候性椎間板病変の頻度が高いことである.責任病巣の特定に注意を払う必要がある.また,造影MRIにおいて,変性椎間板付近の終板,線維輪亀裂,脱出髄核の辺縁,うっ滞・拡張した硬膜外静脈,髄内変性等が増強される.
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