脳神経外科ジャーナル
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皮質てんかん原性焦点に対する切除術
三國 信啓橋本 信夫
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ジャーナル オープンアクセス

2006 年 15 巻 3 号 p. 195-202

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抄録
皮質てんかん原性焦点の切除術においては,てんかん原性獲得にかかわる病態を正しく理解したうえで,各種検査方法の結果を統合した焦点診断と脳機能部位診断を行うことが重要である.代表的な病態には脳腫瘍と皮質形成異常が挙げられ,いずれもてんかん原性が広範囲に存在する可能性を念頭に置いて段階的な治療計画を立てることが有用である.てんかん原性を持つ摘出標本の詳細な検討によって可能となる病態の理解,また脳機能代償機構の解明を進めることにより,さらに効果的な治療が今後望まれる.
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© 2006 日本脳神経外科コングレス

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