脳神経外科ジャーナル
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中頭蓋窩法による聴神経腫瘍手術 : その特徴と後頭下法との違い(<特集>聴神経腫瘍の治療)
大平 貴之塩原 隆造河瀬 斌
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2007 年 16 巻 2 号 p. 105-110

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抄録
われわれが聴神経腫瘍に対して行ってきた拡大中頭蓋窩法は,テント切開を伴う中頭蓋窩法と,後経錐体骨法(拡大経迷路法)を組み合わせたもので,腫瘍のサイズが大きくなるにしたがって,内耳道の解放,テント切開,後半部錐体骨削除,乳様骨削除とアプローチを拡大する方法である.後頭下法と比較して,内耳道内での顔面神経の同定が容易で,内耳道底部までの腫瘍の摘出が確実である.また大型腫瘍では脳幹に対する侵襲が少ない.しかしながら,腫瘍摘出中の顔面神経の接触損傷に注意が必要である.
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© 2007 日本脳神経外科コングレス

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