脳神経外科ジャーナル
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Cadaver dissectionとvirtual reality(<特集>手術訓練としての外科解剖実習(1):Cadaver dissectionの現状と将来-第23回微小脳神経外科解剖セミナーより-)
柿澤 幸成本郷 一博Jr. Rhoton
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2009 年 18 巻 10 号 p. 743-748

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抄録
脳神経外科医として神経解剖学を学ぶことは本質的なことである.既存の教科書,解剖学書を用いることも重要であるが,立体的な把握には限界がある.また立体視で観察するための文献やセミナーもあるが,さまざまな理由で十分とはいえない.そこで,解剖剥離を行ったデータを基に3次元的モデルを作製した.屍体脳3体を用い,Klingler法に基づきfiber dissectionを行い,脳構造を把握した後,脳を15度ずつ回転させ撮影したデータを利用し,3次元化した.ソフトウェア上ではあるが,各構造物をレイヤーに分け,表示・非表示ができ,各構造物単位で透明度を変化させることができた.臨床に直結する神経立体解剖の把握に役立つツールになればと考える.
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© 2009 日本脳神経外科コングレス

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