脳神経外科ジャーナル
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脳白質解剖の基本(<特集>手術訓練としての外科解剖実習(1):Cadaver dissectionの現状と将来-第23回微小脳神経外科解剖セミナーより-)
篠原 治道
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2009 年 18 巻 10 号 p. 749-754

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抄録
脳の白質解剖(WMD)は,350年ほど前に脳の唯一の研究手段として使われていた肉眼解剖学的手法である.20世紀初頭にWMDはミクロトーム組織切片法に取って代わられ,急速に使われなくなっていった.しかしながら最近,WMDはヒトの脳の3次元的構造を理解するための非常に効果的な学習法として,かつての地位を取り戻しつつある.このWMD再評価は,ヒトの脳の構造と機能の双方を可視化する医療エレクトロニクス的技術の進歩に伴って起こった.今回著者は,第1にWMDの材料,方法および基本的技術を提示し,次いでWMDによって剖出されたいくつかの代表的な神経束および皮質下の形態を供覧する.
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© 2009 日本脳神経外科コングレス

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