2011 年 20 巻 3 号 p. 217-221
プラーク評価のmodalityとしてBlack-blood(BB)法の有用性が多く報告されているが,1.5T MRIによる高分解能法(2D spin-echo法)は撮像時間が長く,撮像範囲が限られるという欠点を有する.われわれは症候性頚動脈狭窄症2例に対し,3T MRIを用い3D高速spin-echo法で撮像した.約4分30秒で総頚動脈から頭蓋内内頚動脈の撮像が可能で,プラーク性状・存在範囲・さらにnear occlusion症例の内頚動脈遠位内腔評価も可能であった.3T MRI 3D高速spin-echo法によるBB法は臨床的に有用な可能性がある.