脳神経外科ジャーナル
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QSPECTによる脳血流測定 : PETとの比較(<特集>最新の画像診断法)
松田 博史今林 悦子瀬戸 陽伊藤 公輝久慈 一英島野 靖正
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2011 年 20 巻 9 号 p. 648-654

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抄録
^<123>I-IMPを用いたdual table autoradiogaphy(DTARG)定量的SPECT(QSPECT)を一側性の閉塞性脳血管障害患者15例に施行した.この方法により得られた安静時脳血流量とアセタゾラミド負荷時の血管反応性から血行力学的脳虚血の重症度分類をStage 0〜IIまでの3段階に分類した.このDTARG QSPCT分類を,同時期に施行した^<15>Oガス吸入によるPET測定から分類した重症度分類と比較した.15例中10例では,QSPECTとPET分類がStage II(QSPECTでは安静時脳血流の低下と10%以下の血管反応性,PETでは酸素摂取率の増加)で一致した.2例では,両者がStage I(QSPECTでは10〜30%の血管反応性または正常な安静時脳血流量10%以下の血管反応性,PETでは脳血液量の増加)で一致した.残りの3例では,PETでStage Iにもかかわらず,QSPECTではStage IIであった.QSPECTとPETでの安静時脳血流量には有意の正相関(r=0.786)が得られた.これらのことから,DTARG QSPECTはPETに比べ血行力学的脳虚血の重症度を過大評価する傾向にあるものの80%の精度をもつことが判明し,閉塞性脳血管障害の治療方針決定に有用であると考えられた.
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© 2011 日本脳神経外科コングレス

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