脳神経外科ジャーナル
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第一線の脳神経外科医における臨床研究の考え方と実践(<特集>脳神経外科医のresearch mindとacademism)
小笠原 邦昭
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2012 年 21 巻 6 号 p. 464-469

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抄録

現在われわれが日常臨床で用いている知識,検査法,治療法あるいは技術等はすべて先人の基礎的臨床的研究の上に成り立っているものであり,臨床医が臨床研究をしないということは医学の遅滞につながることは事実である.common diseaseであろうと個々の症例には必ず他の症例にはないoriginalityがある.すなわち,すべての症例は症例報告できる.日常臨床でこのことを意識し,これを見抜く力を養う.そうすれば,日常臨床でこれはなんとなく事実だろうというものを見出すことができ,多数例を扱った臨床研究へと発展させることができると考える.

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© 2012 日本脳神経外科コングレス
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