脳神経外科ジャーナル
Online ISSN : 2187-3100
Print ISSN : 0917-950X
ISSN-L : 0917-950X
特集 脳神経外科医療における可視化
脳腫瘍手術でのindocyanine green videographyの有用性
上羽 哲也
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2014 年 23 巻 11 号 p. 871-875

詳細
抄録
 脳神経外科分野でのインドシアニングリーンを用いた術中撮影は, 脳動脈瘤クリッピング後の血流の評価のために用いられることが多い. インドシアニングリーンを用いた術中撮影法は, 手術用顕微鏡に組み込まれて以来, 時間がかからず安価で安全性が高く, 脳卒中外科において進歩してきた. しかしながら, 脳腫瘍外科におけるインドシアニングリーンを用いた術中撮影を評価した論文は少ない. 本稿では, インドシアニングリーンを用いた術中撮影の脳腫瘍外科への応用と有用性について文献をもとに述べる. 血管芽腫, グリオーマ, 髄膜腫に対しての使用例を紹介する. 脳腫瘍外科においても, 術野の血流をリアルタイムに確認することが可能となり, より安全に手術が行えるとされている.
著者関連情報
© 2014 日本脳神経外科コングレス

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top