脳神経外科ジャーナル
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特集 脳神経外科医療における可視化
リアルタイム高周波脳律動解析による脳機能マッピング
鎌田 恭輔小川 博司田村 有希恵広島 覚斉藤 仁十安栄 良悟
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ジャーナル オープンアクセス

2014 年 23 巻 11 号 p. 862-870

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抄録
 脳皮質電位 (ECoG) 計測による脳機能マッピング法が近年注目を集めている. そのなかでも高周波脳律動 (high frequency oscillation : HFO) は脳機能局在に有用であると期待を集めている. 本稿ではECoGをベッドサイド, 手術室における覚醒下手術の際の脳機能マッピングとして応用した. さらに計測結果をリアルタイムに表示することで, 新たな術中モニタリング法としての可能性を提示した. リアルタイムHFOマッピングの結果は脳皮質電気刺激の結果と比較して, きわめて信頼性が高く, 検査時間が短いために, 今後脳神経外科領域での新たなマッピング手法として確立することが期待される.
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© 2014 日本脳神経外科コングレス

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