脳神経外科ジャーナル
Online ISSN : 2187-3100
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特集 神経外傷治療の可視化
頭部外傷に対する治療戦略の現状と展望
高里 良男
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ジャーナル オープンアクセス

2014 年 23 巻 12 号 p. 951-956

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抄録
 社会の急速な高齢化により, 脳神経外傷の患者の年齢構成とその疾患群が大きく変化している. 昨年改訂された「重症頭部外傷治療・管理のガイドライン」第3版でも, 時代の要請に基づきその内容が変わってきた. 章として進歩著しい画像診断と補遺としてスポーツ頭部外傷, 外傷に伴う高次脳機能障害, 外傷に伴う低髄液圧症候群が加筆された. 重症頭部外傷においては複雑な病態により積極的な治療のエビデンスが非常に少ない. この認識に基づき, 神経学的評価, 画像評価, 頭蓋内圧・脳灌流圧モニタリングとその他の神経を中心とした集中治療モニターを統合評価した介入戦略が大切である.
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© 2014 日本脳神経外科コングレス

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