脳神経外科ジャーナル
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特集 出血性脳血管障害
脳動静脈奇形直達術の治療判断と合併症回避のための手術手技
栗田 浩樹吉川 雄一郎池田 俊貴竹田 理々子中島 弘之山口 陽平
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2016 年 25 巻 1 号 p. 33-41

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抄録

 血管内塞栓術や定位的放射線治療の進歩, また術中のモニタリングや各種画像支援の普及により, 脳動静脈奇形に対する治療成績は近年飛躍的に向上した. しかし最近のARUBA studyの結果から, 非出血例の治療適応に新たな議論が生じており, また各種の先行治療を受けた病変や出血急性期の外科治療など, 現在でも種々のcontroversyが存在する. 本稿では, 当科における現在のAVMに対する基本的な治療戦略と, それぞれの病態における直達術の適応, および合併症回避のための手術手技について, 具体的症例を提示して報告した.

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© 2016 日本脳神経外科コングレス
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