脳神経外科ジャーナル
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特集 脳機能解剖の多次元解析
皮質電気刺激によるヒト脳機能ネットワークの探索
山尾 幸広國枝 武治松本 理器
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2016 年 25 巻 5 号 p. 411-420

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抄録

 術後の脳機能温存のためには脳局所の機能だけでなく, 皮質間ネットワークの把握が重要である. 単発電気刺激 (1Hz) を皮質に与え皮質皮質間伝播を介した皮質・皮質間誘発電位を計測することで, 刺激部位と誘発電位記録部位間の皮質間結合を優れた時間空間分解能で機能的に探索できる. 高頻度電気刺激 (50Hz) で刺激部位の機能を同定し, 両者の刺激を組み合わせることで皮質間ネットワークのマッピングが可能である. この手法を覚醒下手術中の皮質・白質刺激に応用し, 背側言語経路に関わる白質線維束の機能同定と結合する皮質の追跡に成功した. 弓状束の術中機能モニタリング法として今後の臨床応用・普及が期待される.

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© 2016 日本脳神経外科コングレス
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