脳神経外科ジャーナル
Online ISSN : 2187-3100
Print ISSN : 0917-950X
ISSN-L : 0917-950X
特集 難治疾患克服への可能性―エビデンスのない領域への挑戦―
頭蓋底腫瘍に対する治療戦略
後藤 剛夫大畑 建治
著者情報
キーワード: skull base tumor
ジャーナル フリー

2020 年 29 巻 1 号 p. 17-24

詳細
抄録

 頭蓋底腫瘍は病理学的には比較的良性の疾患が多い. しかし神経, 重要血管との位置関係から, 手術摘出が困難であり, 臨床的には必ずしも良性の経過をとらない. また腫瘍の最大切除が長期腫瘍制御に重要であるが, 一方手術合併症により患者の予後を悪化させる場合もある. 術者および施設ごとに手術成績が大きく異なるため, 一般に治療エビデンスを証明しにくい領域である. 今回はわれわれが考える頭蓋底腫瘍の治療戦略について説明する.

著者関連情報
© 2020 日本脳神経外科コングレス
前の記事 次の記事
feedback
Top