2020 年 29 巻 1 号 p. 10-16
未破裂bAVMに対する治療介入と経過観察を比較するランダム化比較試験 (ARUBA trial) が2014年に発表され, 治療介入の有用性を否定する結果が示された. その研究手法に対して多くの批判がなされているが, 現時点でこれを覆すエビデンスは得られていない. 予防的治療の本質 (take an upfront risk in order to gain a long term benefit) を尊重しつつ未破裂bAVMへの治療介入に関する有用なデータを与える, より精緻な前向き研究が期待される.