脳神経外科ジャーナル
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特集 脳動脈瘤
脳動脈瘤治療の未来像
野崎 和彦宮田 悠青木 友浩
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2020 年 29 巻 2 号 p. 101-108

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抄録

 脳動脈瘤破裂はくも膜下出血の主病因であり本邦以外の国では減少傾向にあると報告されている. 脳動脈瘤に対する外科治療介入の目的は破裂予防であるが, 脳動脈瘤の増大破裂や新生は完全には制御されていない. 研究の進歩により脳動脈瘤の病態がマクロファージを介する慢性炎症であることが報告され薬物治療の可能性も示唆されている. 未来の治療像として病態に基づいた予防治療の開発が期待される.

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© 2020 日本脳神経外科コングレス
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