脳神経外科ジャーナル
Online ISSN : 2187-3100
Print ISSN : 0917-950X
ISSN-L : 0917-950X
症例報告
カーニー複合患者に発症した先端巨大症の1例
榊原 陽太郎, 中村 歩希, 小野寺 英孝, 川口 公悠樹, 相田 芳夫
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2021 年 30 巻 10 号 p. 741-747

詳細
抄録

 カーニー複合は, 皮膚色素沈着, 心臓粘液腫, 内分泌腫瘍を主要徴候とする遺伝性疾患である. 症例は20歳女性で, カーニー複合の責任遺伝子であるPRKAR1Aの変異を認めた. 上下口唇に色素性病変がみられ, 血糖負荷では成長ホルモン値は抑制されなかった. MRIのT2強調画像では高信号域の微小な腫瘤が下垂体内部にみられた. 経蝶形骨洞手術により, 灰白色の腫瘤を摘出した. 病理学的には腫瘍細胞はGH陽性でPRKAR1A遺伝子の消失を認めた. 術後の負荷試験ではGH値は抑制され, 経過観察中である. カーニー複合は一般の脳神経外科医にはなじみが少ないと思われ, 本例を提示して本疾患の基本的事項を報告する.

著者関連情報
© 2021 日本脳神経外科コングレス

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事
feedback
Top