2021 年 30 巻 12 号 p. 871-874
Myxoid glioneuronal tumor, PDGFRA p.K385-mutantは近年新たに提唱された中枢神経系腫瘍の概念である. その発生母地としては透明中隔や側脳室が考えられている. 提唱後間もないため症例報告は少なく, その治療法や予後については一定の見解が得られていない. 今回われわれは, 透明中隔に生じたmyxoid glioneuronal tumor, PDGFRA p.K385-mutantに対し全摘出を行い, その後再発なく良好な経過を辿った1例を経験したので報告する.