脳神経外科ジャーナル
Online ISSN : 2187-3100
Print ISSN : 0917-950X
ISSN-L : 0917-950X
特集 第34回日本微小脳神経外科解剖研究会合同セッション 未開拓の知:脳局所解剖ジオメトリー
アプリで学ぶCGシミュレーション時代の脳幹解剖
金 太一柿澤 幸成清藤 哲史中冨 浩文齊藤 延人
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 30 巻 9 号 p. 646-654

詳細
抄録

 脳幹部海綿状血管奇形では, 神経症状のリスク, 病変を全摘出できる視野の確保, およびsafe entry zone (SEZ) などを考慮しつつ, 病変の最表層部を進入口としたアプローチを三次元空間的に検討する必要がある. そのためには, 脳幹内の神経線維や神経核などの解剖知識が必須となる. 本稿では脳幹の解剖を三次元的に理解することを目的として, 脳幹三次元コンピュータ・グラフィックスの無料アプリ 「脳観」 を活用しながら, SEZを中心とした脳幹部の解剖について概説する.

著者関連情報
© 2021 日本脳神経外科コングレス
前の記事 次の記事
feedback
Top