2022 年 31 巻 6 号 p. 393-399
本邦においても, 定位ロボット装置を用いた頭蓋内電極留置術が保険収載された. ロボットガイド下での電極留置術のメリットは, 低侵襲のもと, 迅速かつ正確に留置を行えることである. 本稿では, 当院におけるROSA支援下での頭蓋内電極留置術の手術手技を報告した. 本手術に先立ち, プランニングのみならずシミュレーションを行うことで, 手技の安全性と効率性を高めることができた. 今後も, 脳深部構造にてんかん原生領域が予測される症例などには, 積極的にSEEGが適用されると考えられる. 安全かつ効率的な電極留置に向け, 手術計画・手技におけるtipsとpitfallsの習熟を積み重ねることが重要である.
