2022 年 31 巻 9 号 p. 558-563
Brain-Machine Interface (BMI) は脳信号と外部機器とのインターフェイスであり, 出力型, 入力型, 脳機能調節型, 欠損補塡型などに分かれる. 近年, 脳情報解読技術と脳信号計測技術が急速に発展したことで, 企業の参入や投資が加速し医療応用が現実的な課題となっている. また, BMIを用いたニューロモデュレーションの医療応用も期待される. BMI利用により神経活動に可塑的変化を誘導し, 精神神経疾患を治療することを目指す. 本稿では, BMIの開発と臨床応用について, 国内外の状況を概説し, その臨床応用について, われわれの取り組みを紹介する.