2023 年 32 巻 10 号 p. 626-632
血管内治療はフローダイバーターに代表される革新的な機器の導入により. ますます適応が拡がっている. 本邦では, 血管内治療の黎明期より主に脳神経外科医が血管内治療を行ってきた. 最近では, 直達手術と血管内治療の両方のスキルを獲得しようとする傾向が若手の脳神経外科医を中心に顕著である. われわれの施設においても, 血管障害担当医師はみな双方の治療を執刀している. このようないわゆるハイブリッド型の施設において, 直達手術と血管内治療の協調をどのようにして維持しているかを実際の症例を供覧しながら解説したい.