2024 年 33 巻 10 号 p. 656-663
側頭葉てんかんは, てんかんを専門としない脳神経外科医でも診療する頻度が高い機能的疾患である. 日常診療から手術などの専門診療まで多くの場面で脳神経外科医が関わるが, それぞれの診療レベルで注意点がある.
日常診療では典型的な発作を見逃さずに適切な内科的治療を行い, 不明点があれば早期に専門医にコンサルトすることが求められる. 専門診療では主に難治例に対応することになるが, そこでは手術適応・頭蓋内電極の必要性・術式選択の判断が求められる.