2024 年 33 巻 7 号 p. 452-459
前頭蓋底と傍鞍部病変に対する経鼻内視鏡手術であるtranssphenoidal approachとtransplanum transtuberculum approachの中で留意すべき解剖構造としては, 鼻・副鼻腔操作では嗅粘膜と蝶口蓋動脈中隔後鼻枝, palatovaginal canal, vidian canal, 頭蓋底骨削除では視神経管, 頚動脈隆起, 後床突起, medial/lateral opticocarotid recess, 鞍結節, 蝶形骨平面, 前海綿間静脈洞, 腫瘍摘出では下垂体前葉, 海綿静脈洞, 鞍隔膜, 硬膜内構造として下垂体茎, 視神経, 内頚動脈, 上下垂体動脈などがある.