脳神経外科ジャーナル
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Susceptibility artifact を認めた慢性硬膜下血腫の1例 : 開心弁置換術後の MR artifact
榊原 陽太郎田口 芳雄松澤 源志阿部 裕之山口 敏雄
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1997 年 6 巻 2 号 p. 131-133

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抄録
僧帽弁置換の既往を有する69歳女性の慢性硬膜下血腫例のEPIT2^*強調画像において,多発性に描出された異常低信号域について報告した.これらは中心部を最も低輝度とする著しい底信号域で,EPlT2^*強調画像の特性から,鉄沈着によるsusceptibility artifactと考えられた.これらが手術手技によるものか,あるいは置換されたmechanical valveそのものに起因するものかは明らかではないが,MR読影に際し,関心術後,特に弁置換後に出現し得るartifactとして記憶にとどめるべきであろう.
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© 1997 日本脳神経外科コングレス

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