脳神経外科ジャーナル
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脳血管疾患と遺伝子治療 : 再狭窄に対する遺伝子治療の現状と展望
森下 竜一荻原 俊男
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ジャーナル オープンアクセス

1999 年 8 巻 1 号 p. 19-25

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抄録
脳血管をはじめとする各種血管病に対する治療は, 現在大きな変換期を迎えつつある.特に, 血管拡張術後再狭窄や, 血栓融解療法後の再灌流傷害に対する治療法として, 遺伝子治療は実験的な状態から確実に現実の医療の場へ歩を進めつつある.アメリカでは再狭窄に対して2件, 他の血管疾患において4件の臨床治験が開始されており, その成果が期待されている.本稿では, 各種血管疾患に対する遺伝子治療として, (1)血栓症, (2)再狭窄, (3)血管新生医療法, (4)虚血再灌流に対するデコイ療法に分けて概説する.
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© 1999 日本脳神経外科コングレス

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