日本大腸肛門病学会雑誌
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早期大腸癌:総説
大原 毅倉本 秋
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1988 年 41 巻 7 号 p. 865-872

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抄録
早期大腸癌の概念の必要性:早期大腸癌とは,大腸癌のきわめて早い段階のものをいうのであって,早期胃癌と同じような考え方にたっている.すなわち,癌の浸潤が粘膜内あるいは粘膜下層までにとどまる大腸癌をとりあえず早期大腸癌と称している.その理由は早期大腸癌は大腸のきわめて初期の癌であって,その発生母地あるいは進展を推測するのに大変役に立つのみならず,また治療上ではこのような早期大腸癌を早く発見することが大腸癌を完全に予防する大きな要因になるゆえに大切なのである、そのためには早期大腸癌がどのような形態をとっているか,またどのような母地に発生するか,その進展はどうか,あるいは日常診療上,治療上ではどのようなことが問題になるのかに関して総説的に述べることにする.
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