日本大腸肛門病学会雑誌
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過誤腫性大腸ポリポーシスを伴ったCowden 病の2例
坂 佳奈子志田 晴彦山崎 健松本 政雄今成 朋洋山本 登司南光 弘子武藤 徹一郎
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1990 年 43 巻 3 号 p. 427-432

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抄録

Cowden 病の2例を報告した。上部, 下部にわたる消化管ポリポーシスを合併しており, 下部消化管ポリポーシスの病理組織学的診断は過誤腫性ポリープであった.本疾患が消化管ポリポーシスを合併することは報告されているが, その病理学的特徴は明かではない.われわれの経験および文献的考察から消化管ポリポーシスの合併は本疾患の重要な一要素であり, 病理組織学的には過誤腫性ポリープなどの非腫瘍性ポリープによるものが主体と考えられた.

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