日本大腸肛門病学会雑誌
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IV. 質の高い大腸癌フォローアップシステムのために
コンピューター登録管理システム
白水 和雄村上 英嗣小河 秀二郎赤木 由人緒方 裕
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2006 年 59 巻 10 号 p. 869-873

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抄録

大腸癌術後再発を見逃さないためには,質の高いフォローアップが重要である.コンピューターを用いたフォローアップシステムの方法を紹介し,自験例の腫瘍学的結果を簡単に述べた.ソフトウエアは,Bor-land社のVisual dBASE(ver5.6)を使用した.大腸癌登録管理システムの構築は,データの登録編集,検索などが容易であった.重要なポイントは臨床・病理所見,最終確認日,再発の有無,再発臓器,再発確認日などを正しく入力することである.また,空白データや追跡不能例をできる限り少なくする努力が重要である.この登録管理システム基づいたフォローアップの結果は,追跡率98%で,再発時期や再発臓器の情報を的確に捉えることができた,コンピューター登録システムは,質の高いフォローアップに極めて有用である.

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