2008 年 57 巻 3 号 p. 122-130
化学プラントではさまざまな様式のエロージョン損傷が経験されてきた.しかし,エロージョン損傷は多種の要因が複合されて発生しているため定量的な解析が困難であり,完全には予防できない.このため,過去の経験,類似な系でのトラブル情報,懸念箇所の継続的な非破壊検査などでプラント設備は管理されている.本報では,化学プラントのエロージョン損傷の実態として,当社プラント設備で経験された代表的な事例を紹介する.また,エロージョン損傷管理の実務において極めて重要である非破壊検査手法についても取り上げた.