2009 年 58 巻 1 号 p. 29-32
塗膜の劣化評価は,主に外観観察により目視評価することが一般的に実施されているが,目視により塗膜の内部や塗膜下の腐食を評価することは不可能である.そこで,非破壊的手法による定量的塗膜評価方法として走査型超音波顕微鏡,カレントインタラプタ法に着目した塗膜評価方法の検討を行った.その結果,走査型超音波顕微鏡は目視では確認できない塗膜層間ふくれを定量的に観察することができたが,カレントインタラプタ法では観察することができなかった.今回の実験からは,走査型超音波顕微鏡観察とカレントインタラプタ法測定の相関関係を得ることはできなかった.