材料と環境
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論文
タテジマフジツボキプリス幼生の基材選択性と付着に及ぼす微細凹凸表面形状の影響
堀内 麗子小林 聖治亀山 雄高水谷 正義小茂鳥 潤勝山 一朗
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2009 年 58 巻 8 号 p. 302-307

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抄録
火力発電所の海水冷却システムや船底にフジツボ類やイガイ類に代表される海生汚損生物が付着することによる被害は多大なものであり,それを防止することが必要とされている.フジツボのキプリス幼生は,基材上を匍匐しながら第一触角で基材を探査し,その後セメント物質を放出し着生する.本研究では,微細凹凸を変化させた試験片上で付着実験を実施し,微細凹凸の性状と付着率との関係について調べた.その結果,微細凹凸を有する表面の方が,鏡面よりもキプリス幼生が付着しやすいことを構築した実験系を用いて明らかにした.
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© 2009 公益社団法人 腐食防食学会
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