材料と環境
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論文
動電位分極曲線の測定と定電流保持を組み合わせた淡水中における炭素鋼の腐食診断法
板垣 昌幸高橋 歩四反田 功渡邉 邦洋平崎 敏史梅村 文夫
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2009 年 58 巻 8 号 p. 308-313

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抄録
淡水中における炭素鋼の腐食形態は水質によって変化する.その主な腐食形態として全面腐食と局部腐食が知られている.全面腐食が生じた場合は材料が均一に減肉するため材料の劣化予測が可能であるが,局部腐食が生じると,局部的に腐食が進むため短時間で孔が材料を貫通し,漏水など事故発生の原因となる.そのため,多成分の溶存イオン種を含む淡水中における炭素鋼の腐食診断法が必要とされている.本論文では,炭素鋼のアノード分極曲線の形状が溶解形態により異なることに基づき,動電位分極曲線の測定と定電流保持を組み合わせた淡水中における炭素鋼の腐食診断法を提案する.
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© 2009 公益社団法人 腐食防食学会
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