2012 年 61 巻 4 号 p. 136-143
不動態化Fe電極上に吸着したカルボン酸イオン自己組織化膜の二次元重合体皮膜をアルキルトリエトキシシランで化学修飾して作製する.0.1 M NaCl,0.1 M Na2SO4およびCl−を無添加,添加した0.1 M KClO4中における不動態皮膜破壊はこの重合体皮膜の被覆と0.1 M NaNO3中における補修処理によって著しく防止される.不動態皮膜が破壊されない限り,これらの溶液中におけるFe電極の完全な腐食防止が重合体皮膜の被覆と補修処理によって行われる.