材料と環境
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解説特集
生体内腐食環境と生体材料
松垣 あいら中野 貴由
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2014 年 63 巻 5 号 p. 290-294

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抄録
生体内は塩化物イオンを含み,急激な温度変化や細胞による活性酸素種の産生など,金属材料にとって過酷な腐食環境である.生体内で金属材料に生じる腐食反応について概観し,金属イオンが誘発する細胞応答について述べる.一方で生命活動に必須である金属イオンの細胞機能調節における役割について紹介する.最後に,骨の力学的機能を支配する異方性微細構造に着目し,細胞制御により骨配向性制御を可能とする生体材料開発について最近の研究動向を紹介する.
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© 2014 公益社団法人 腐食防食学会
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