銅合金継手と組み合わせた延長500mm以下のSUS316Lステンレスフレキ管の80℃程度の温水を流す配管としての適用可能条件を明らかにするため,実環境模擬条件で耐食性評価を行った.温度,残留塩素濃度,塩化物イオン濃度とpHを一 定にコントロールできる温水循環装置で12か月間の通水試験を行い定常腐食電位Espを測定し,定電位分極試験で局部腐食発生電位Vcを測定した.その結果,銅合金継手と組み合わせたSUS316Lフレキ管は,温度80℃・pH=7において残留塩素濃度1ppm(浄水場の水質管理目標値)で塩化物イオン濃度200ppm(浄水場の水質基準値)であれば局部腐食を起こさないことが分かった.