Zairyo-to-Kankyo
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論文
地際部腐食センサを用いた鋼部材の気液界面の腐食性評価に関する研究
貝沼 重信楊 沐野石原 修二
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2018 年 67 巻 10 号 p. 404-415

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抄録

鋼構造部材の地際部では,地際部に雨水など環境因子が長時間滞留することで,進行性の高い局部腐食が発生しやすい.この局部腐食が生じることで,部材破断に至った事例が多数報告されている.本研究では鋼部材の地際部における腐食性を評価するために著者らが考案した腐食センサの出力特性とその実用性に関する基礎的検討を目的とした.そのために,NaCl水溶液による気液界面を含む模擬環境におけるセンサの出力特性について検討した.また,同環境で裸普通鋼板を用いた室内暴露試験を実施することで,その試験結果とセンサ出力に基づき算出した腐食深さを比較・検討した.さらに,腐食センサを用いた鋼材の経時腐食深さの評価方法を提案した.

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© 2018 公益社団法人 腐食防食学会
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