2018 年 67 巻 8 号 p. 331-335
本研究では,高炉スラグ混合セメント系防食塗料の防錆因子の有無が防錆効果に与える影響を電気化学的に評価した.防錆層中のアルカリ雰囲気を提供する高炉スラグ混合セメントは腐食因子の侵入抑制効果があり,亜硝酸塩と併用することで単体の使用と比較して防錆効果が高くなる.また,亜硝酸塩が防錆効果を発揮する条件として,強アルカリかつ[NO2-]/[Cl-]≧1の亜硝酸濃度が必要である.
硫酸イオンに対しては塩化物イオンのときよりも少ない亜硝酸イオン量で防錆効果が得られた.